Cube i7 Book その後

 2017-08-14
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さて、今年1月に購入して、お絵かきデバイスとして活躍している「Cube i7 Book」のその後のお話です。

まずペン。ワコムEMRのペンは、ワコム自身が電磁誘導式(EMR)をやめており、対応ペンも生産を終えているところから、すでに過去の技術になりつつあります。筆圧感知機能を売りにしているタブレットは、EMRでは予備ペンの入手が難しい傾向になりつつあるので、新規で購入する際はデジタイザの方式に注意をしたほうが良いと思います。

ボクの場合はEMR対応のLenovoペンを偽物と本物(と思われる)を2本購入し試しましたが、どちらも痛し痒しという印象で、結局のところCubeの純正ペンを買って、いまのところそれに落ち着いています。純正ペンはLenovoのOEMかと思ったら、サイズも形状も少しづつ違い、ちゃんと差別化された製品でした。性能は・・・Lenovoペンが50点としたら、70点って感じです。座標ズレと画面端の反応の悪さは仕様とあきらめるべきでしょう。

本体のほうは、画面が頻繁に一瞬だけブラックアウトする現象に悩まされていましたが、原因はBluetoothでした。デバイスマネージャーからBluetooth(インテルワイヤレスBluetooth)のドライバのプロパティに入り、電源の管理タブから「電力の節約のために~」項目のチェックを外すことで、ピタリと現象が止みました。

さて、タブレット自体の総評です。

2Dのお絵かきはセルシルのクリップスタジオEXで行っています。i7のスペックは、ソフトの推奨スペックに到達していませんが、それなりに動作はします。”すごく”快適!というわけにはいきませんが、そんなにもっさりでもないというところです。描く絵の規模によるのでしょうが、350dpi・A4サイズのキャンパスにフルカラーで描いて、レイヤーを40枚程度構成しましたが、極度に遅くなるということはありませんでした。同人誌の作成程度なら、たぶんいけるでしょう。・・・てか、実際にこれで1冊仕上げました。

3Dは危ういです。2D絵を描く際に何度か3Dモデリングを動かしたのですが、演算に時間がかかるようで、かなりカクつきます。静止状態をマウスで動かすだけでこんな様子ですから、3D作成は多分無理です。おそらくCPUであろう発熱も半端ないです。背面がすごく熱くなります。

この機種の問題点は2つです。
1つ目は発熱。充電しながらの動作は禁忌です。バッテリー周りと思いますが、充電しながらの作業はWeb閲覧だけでも相当熱くなります。膝の上でなんか絶対してはいけないぐらいの熱さです。これがお絵描きなどある程度処理が必要な作業を行うと、バッテリー+CPUの発熱で、ぶっちゃけ落ちかねません。落ちるくらいならいいですが、焼けてしまった場合データ破損も考えられますので、同人の入稿データなんかを作っていたとしたら最悪の状況に陥るかと。

2つ目はペンの動作が不安定です。原因がクリスタなのかドライバなのか不明なのですが、それほど発熱していない状態なのに、作業中にペンタッチがALT+SHIFTキー、またはWinキーが押されっぱなしの状態になって操作を受け付けなくなることがあります。マウポインターのほうは無事なことがあるので、ペン側に問題があるのは間違いないです。Lenovoペン2種、純正ペンの3本すべてに起こるので、ペンの物理的な不具合ではなく、ソフトウエア上の問題であるのも間違いないはずです。面倒なので放置してますが。


まとめますと、ベンチマークに基づく性能は上々。コストパフォーマンスでいえばかなりいい部類と思います。普通に動かしている分には値段の割になかなか良いという結論に。ただし、信頼性という部分で大きくマイナスです。いつ基盤が逝くかわからない危うさがあるので、メインにちゃんとした作業PCがあって、そのうえでのお遊びのサブ機という扱いならOKかと思います。お絵描きを例にとれば、TwitterやPixivなどにそこそこの作品を上げるようなスタイルなら、データが逝ってしまってもダメージは少ないので可。しかし、何か月にもわたって本を作るような長期の制作活動の場合、爆弾を抱えているようなものなのでまったくもってお勧めできません。

あと、画面サイズですがお絵描きにはこの10インチサイズは最低限のサイズかなと思います。パレットを広げすぎると描画エリアがかなり狭いので、絵の拡縮を頻繁に行うことになります。

正直、SurfaceBookがとても欲しい今日この頃です。
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タグ : cube i7 book タブレット

中華タブ用にLenovoスタイラスペン。そして偽物と本物

 2017-04-04
少し前に購入したWindows中華タブレット「Cube i7 book」と格闘中。

筆圧感知ができるワコム製デジタイザを搭載したタブレットで、お絵かきに特化したソフト「クリップスタジオ」と合わせ、20年前に夢見て果たせなかった環境が、目の前にあるという状況で、”お絵かき月間”となった3月はそれはそれで充実した月でした。


そのCube i7 bookですが、ワコムの「wacom feel it technologies」いわれるデジタイザを搭載しています。いわゆる電磁共鳴 (EMR) といわれるもので、LCD画面側が磁界を作り出すことで、ペン側に電池が要らないタイプです。

この「デジタイザ」。やたらと規格が複雑で、特に筆圧感知を売りにしているものは、ペン側もそれに対応していないと機能しないというところが厄介です。ざっと調べると、概ね下記のような具合のようです・・・(たぶん) (2017年3月現在)


1.Wacom EMR(feel it technologies)  ※電磁誘導 ※ペン側電池不要
2.Wacom AES  ※静電結合 ※ペン側電池必要
3.Microsoft N-trig  ※静電結合 ※ペン側電池必要
4.Synaptics ※静電結合 ※DELL専用?
5.Apple Pencil  ※iOS専用


ざっと5種類かと思います。5.のアッポーペンはそもそもOSからして違うので論外ですが、1.のEMRが問題なんですね。

世の趨勢は2.や3.の静電結合方式に流れになっており、ペン側に電池が必要になるものの、本体側に磁界を作る装置を持たせないことで、薄型・細いベゼルで、かつ安く作れるのがメリットです。ですので、1.のEMRは優れた性能を持ちながら、消えていく運命にあるようです。


このEMR、現在、対応しているペンを探すのが非常に困難になっています。技術の提供先であるワコムがEMRで筆圧感知に対応しているペンの生産を止めているようで、もう新品では手に入りません(2017年3月現在)。これからEMR搭載のタブレットを購入する方は覚悟が必要かと思います。

ですので、EMRタブレットを購入する際は必ず純正ペンを同時に購入するか、現在一番手に入りやすい「Lenovoのペン」を買うかです。

ようやく本題。

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Lenovoの筆圧感知対応デジタイザペンです。2本ありますが、1本は偽物。もう1本は本物(と思われる)です。

違いは下記の通り。

1.偽物はお尻の消しゴムボタンが灰色で本物は赤。
2.偽物はペン先が赤で、本物は黒。
3.偽物はペンホルダー部分がフラットで、本物は凹みが刻んである。
4.偽物はペン先(軸)が沈み込む動作をし、本物はしない。
5.偽物は本物よりボタンのクリック感が安っぽい。
6.偽物は本物よりやや軽い。
7.偽物は本物よりペン自体の色(黒味)が薄い。
8.本物には「Made in China」に刻印があるが、偽物には無い。

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こんな具合ですかね。

Cube i7 bookを買った当時は、偽物ペンを使ってました。何度キャリブレーションを行っても少しだけ座標がずれるのですが、筆圧感知は普通に機能していました。だから「こう言う物だ」と思えば描けなくは無いです。そして、今回本物(と思われる)を手に入れ、早速使ってみたところ・・・

座標がずれないじゃないですか! ちゃんとペンの真下をポイントしています。筆圧感知も再調整が必要でしたが、ちゃんと動作しています。

EMRの欠点としてベゼル付近の反応がどうしても悪くなるのは仕方ないのですが、座標がずれなくなったことでウインドウの「閉じる」ボタンをちゃんと押せるようになったのが最高です(笑)

これでお絵かきも捗りますね!! ・・・・・いや、たまには自転車も乗らなきゃ・・・


追記―
どーも、このペン、調子が悪いです。最初ペン先が沈まないのは仕様だと思っていたのですが、もしかして初期不良なのでは?と勘ぐっています。あと筆圧感知が非常に敏感・・・というか閾値が狭い感じで、感知が0からMAXまで一気に逝ってしまう印象です。ペン先が動かないのと関係あるのかもしれませんが、はっきり言って不明&お手上げ。

まともに動作するペンが欲しい今日この頃です(2017年6月14日)


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オタ道まっしぐら

 2017-01-31
学生の頃はマンガ好きか高じて、サークルに入って同人活動などをいそしんでいたこともありましたが、社会人になってからすっかり鳴りを潜めて、まるで一般ピーポーのように生きていましたw

それが昨年、Tさんと知り合ったがゆえに、またフツフツと暗黒面が表に出てきてしまいましたねぇ。最近、記事にオタ成分が多いのはそのせいです(笑)


きっかけはTさんの持っている「VAIO Z CANVAS」に触れたこと。そのデジタル画材の進化に心底驚きました。


社会人なりたてのころ、MacのGUIに衝撃を受けPowerMacを買い、デジタルで絵を描いてみたくてPhotoshop3.0とワコムの板タブレットを導入。フォトショは、アンドゥーにより簡単にやり直しができる。レイヤーという概念により線画と塗りの使い分けが可能。マスクによる塗り部分の分離など、紙に描くのとは全く違う便利さに虜になりました。
そして板タブレット。(確か)フォトショ側が対応していなかったため筆圧感知はあまり意味がなかったですが、マウスで線画を描くよりは格段に操作しやすく描きやすかったです。
まぁ、本物のGペンみたいに線が流せないとか、ペン先とカーソル位置がえらくずれるとか、定規が使えなくて直線が引きにくいとかいろいろ苦労もありましたが、カラーで描くときに画材を机に広げなくて良いというのはすごく違いました。


・・・時は流れ、PCで絵を描くどころか、絵を描くこと自体から遠ざかっていた今日この頃に件のVAIOショック!

板タブどころか、液晶タブレットはこんなに進化してるのかー・・・かー・・・かー

Cube i7 Book
てなわけで買ってみました、Windowsタブレット。
ま、正直いいまして同人活動に復活するわけではないので、それほど本格じゃなくていいわけです。ところがワコムデジタイザやその他の筆圧感知搭載の液晶タブレットとなるとAppleのiPad ProとかマイクロソフトのSurface Proとか、なかなかいいお値段するわけです。

そんな中、中華タブが相当安く、性能もまずまずというではないですか。飛びつきましたね。いつものAliexpressからの購入で、おおよそ37,000円。日本では売っていないcube i7 bookというモデルです。純正キーボードとペンを買うと高いので、板だけ買ってペンとBluetoothキーボードは適当に安く別途購入。

CPUとかの性能には詳しくないのですが、クリップスタジオというお絵かきソフトでもって少し描いていますが、処理が重いとかファイル展開が遅いとかいうのは無いです。非常に快適です。

でもやっぱり紙に描くのとは根本的に違うので、その感触や描きの進め方に慣れは必要です。しかし新種の画材だと思えば、そんな試行錯誤も面白いと思えます。まずは一作品仕上げてみてどうかな?ってところですねd(゚ε゚*)


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